WOWOWプライムで放送中のタイドラマ「Theory of Love」EP.5とEP.6の感想です。
※先の展開に関するネタバレは極力避けますが、今回はちょっとだけ先のことに触れてしまっているのと、EP.5とEP.6のネタバレはしているので注意
↓参考:放送スケジュール
いつもは1話ずつ感想を書いているのですが、
EP.5とEP.6は繋がっている部分が多く、
ここ!!ここが、これで、こうなの!!!
っていう話をしたいので先に2話分のあらすじをまとめます。
EP.5 恋のからさわぎ
【ざっくりあらすじ】
カイが自分の気持ちを試していたと知り、傷ついたサードはカイの部屋を出ることに。
トゥーの部屋に移ったサードは、カイへの気持ちを吹っ切るために、自分の話を交えた15分間の「最後の映画批評」を撮る。そして、そのビデオを自分のみが閲覧できる場所に保存し、カイへの想いを記録の中に封じ込めた。
一人で映画を見に行った帰り、サードはボーンに遭遇する。トゥーに聞いてサードを探していたというボーン。その理由は「サードがカイを好きかもしれない」とカイをそそのかしたことを謝るためだった。「信じて行動したカイが悪い」とボーンを許すサード。
その夜、ボーン、トゥー、サード、カイは集まって課題をやることになるが、彼女を連れて現れたカイに苛立ったサードは、カイと激しい口論になってしまう。トゥーとボーンが止めに入り、我に返ったサードは「今夜こそはいい友達でいると決めたはずなのに抑えられなかった」と自分に憤る。
翌日、課題のために借りていたサードのパソコンを返しに来たカイはサードに昨日のことを謝り、「友達に戻れないか」と言う。自分を友達と呼ぶカイを見たサードは今度こそカイのいい友達であろうと思う。
EP.6 エターナル・サンシャイン
【ざっくりあらすじ】
カイと仲直りして以降、サードはカイの良き友達であろうと振舞っていた。
ところが、学科長・チェーンの誕生日パーティーに参加した日、サードは酔っ払ったカイにキスされる。カイはサードにキスをしながら別の女の子の名前を呼び、サードはその行動に深く傷つく。
翌日、カイはサード達に新しい彼女「プレーウ」を紹介する。そのプレーウこそがキスをしている時に呼んでいた女の子だ。
サードに説教されたおかげで、プレーウに出会えたと感謝するカイ。サードはカイに「プレーウはきれいだね」とだけ言い、自らの想いを封じて、カイの元を離れた。
学生主催の演劇に脚本チームのリーダーとして参加することになったサード。
恋愛をテーマにした劇にしようというチェーンの提案に、自信のないサードは脚本チームを抜けたいと考えるが、「愛が分からないならそれをそのまま書けばいい」とチェーンに言われ、劇に挑戦することを決める。
一方、自分の日常からサードがいなくなってしまったように感じるカイ。
カイはサードのパソコンを借りた時に、サードの「最後の映画批評」を見つけていた。
サードの想いを知ったカイは、プレーウと付き合っているフリをして、パーティーの日にプレーウの名前を呼びながらサードにキスをすることでサードに自分への恋心を諦めさせようと考えたのだ。
それらは全て、サードと以前のような友達に戻るためだったが、結果的にサードを傷つけてしまい、サードはカイの元から離れていってしまう。
そこでようやく、カイは自分にとってサードがいかに大切な存在だったのか気づく。
感想
すごくないですかこれ…
いきなり語彙0の感想で申し訳ないんですけど、
すごくないですかこれ…
先に書いたように、EP.5とEP.6は繋がっている点が多いので、
そのあたりなどを整理しつつ書いていきます。
①「最後の映画批評」を見つけていたカイ
サードが撮った最後の映画批評。EP.5では詳しい内容が分かりませんでしたが、EP.6でその内容が明かされます。
あれだけカイに傷つけられて、その末に吹っ切ろうとしてるのに出てくる言葉が「好きになってごめん」っていうのがすごく切ないんですけど、
ただ、個人的にこのビデオの特にすごいなと思うところは他にもあって、
何かっていうと、
このビデオから繋がるEP.6の展開がすごい。
例えば、EP.5のラストにカイはサードに「友達に戻れないか」って言うんですけど、EP.6を見るとこのシーンのカイはサードのビデオを見た後ってことが分かるんですよね。
つまり、あのビデオを見てサードの気持ちを知った後のカイが言った「友達に戻れないか」ということ…。
EP.6のラストでカイも言っていましたが、この時のカイはサードの気持ちを知った上で「サードと友達に戻りたい」と思ったんです…。
(ただ、この「友達に戻りたい」というのもカイが抱える色々があった上での「友達に戻りたい」なんじゃないかなと私は考えています。色々がなんなのかは今後掘り下げられていくと思うので、あとでまた書きます。)
自分を抑えることができなかったのにまだ友達だと思ってくれるのかというサード視点でのシーンに、EP.6を経てからだとカイ視点での見方が加わってひとつのシーンの意味がより深くなったんですよ(と私は思ってる…)
私はこの「Theory of Love」というドラマの中にあるこういう仕掛けが大好きなんです。
後の展開を経ることで、見返したときに前の話にあったシーンに新しい意味が加わったり、前の展開が後からじわじわ効いてくるみたいな…。
それで何回も見たくなるんです。
同じような仕掛けだと、
EP.1の卓球のシーン。EP.6でも似たようなシーンがあるんですけど、そのシーンにはサードがいないんです。
カイの日常からサードがいなくなってしまったことを画だけで表現している凄まじいシーンだなと、初見の時にえらい感動したのを今でも覚えています。
あとは、前にもちょっと書いたんですけど、EP.1の冒頭の映画批評のシーンとか。
最終話まで見たら見返してみてほしいシーン1位に私は推したいです。これ。
②キスシーン
これもEP.6を最後まで見ると、カイのこの行動が単に酔っぱらってやったわけではないという恐ろしい事実が分かります。また、このキスもカイがビデオを見た後にやった行動です。これでどうして友達に戻れると思ったの…。
カイが意図的にやったことだという情報を知らないで見たときでさえ、このシーン全体に漂う「暴力的な何か」が恐ろしかったんですけど、知った後だと余計に恐ろしかったです。
(あと、もしかして?と思ったのですが、
このシーンのサード、首から何か提げてるように見えたのはひょっとして
EP.6の冒頭でカイにプレゼントされたネックレスかな…)
③カイの嫌いなところ
サードがカイを吹っ切るために書いたカイの嫌いなところ、まとめてみました。
しかし10個書きだすといいながら7個しか出てこなかったあたり本当…
1 運転が速すぎる
2 忍耐力がない
3 頭が鈍い
4 女たらしですぐに手を出す
5 別れるとサードが巻き添えになる
6 絶対に反省しない
7 人を愛せない
個人的注目ポイントは「7 人を愛せない」ですね。
これはここからの展開のキーワードになってくると勝手に思っていて、
どういうことかというと、
EP.6でサードは学生主催演劇の脚本を書くことになるのですが、
愛が分からなくなり、脚本に自信が持てないサードは「愛を知らない男が愛を知っていく」という話をチェーン先輩に提案されるんですね。
これは、愛に迷うサード自身の苦悩をそのまま脚本にすればいいよというチェーン先輩のアドバイスでもあるんですけど、
このストーリー、カイにも当てはまるなと思って。
それって、つまりサードは自分自身のことを書きながら、カイの抱えているものを理解していくっていう構図ができるんですよね。(と私は思っている…)
これがEP.7以降の構成と対になるような構図だと勝手に気づいて、激熱だと思いました。
というか、この「ライクブラリー」という劇中劇の内容。
この先の展開でもバシバシ刺さってくるので注目してほしいです。
あんまり言えないけど本当にすごいよ!!!
あと、EP.2でトゥーが言っていた
「カイは誰かを本気で愛したことがないけど、もしそれができるのなら、その相手はサードなんじゃないか」というセリフをこのEP.5とEP.6を見て思い出しました。
トゥーは単に慰めでこれを言ったんじゃないと私は思っています。
ずっと近くでサードとカイを見ていたからこそ、本当にそう思っているんじゃないかな…と。
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と、ここまで色々書いたんですけど
今回はこのへんにします。
毎回、全部は拾いきってない感想になっちゃうんですけど、
今回は特にここが!!!こうだと思うの!!!!っていうのを
素直に書こうと思って書いてるし、
それが一番自分にとって続けられていいかなあと考えてるので、
最後までそんな感じでやっていきます。
ではまた~