ほかほかのちっち

タイとBLと私

Theory of Love 感想  EP.11 &EP.12【最終回】

 

タイドラマ「Theory of Love」のEP.11とEP.12の感想です。

 

(ドラマは現在RakutenTVで見られます。また8月以降、TELASAなどの各動画配信プラットフォームでの配信が決まったそうです!(´▽`*))

 

※本編の感想は今回で最終回になります。なので、今までのEPのネタバレも込みでEP.11&EP.12の感想を書いていきますのでご注意ください!

 

 

 

 

 

EP.11  「そんな彼なら捨てちゃえば?」 

 

【ざっくりあらすじ】

 

音響班に歌手として入り、カイに近づくシンシンを警戒するサード。シンシンもまた、自分を警戒するサードを牽制するかのような言動をとる。

ある日、学年末の映画制作でロードムービーを撮ろうとカイが提案。早速、ギャングスターズで海にロケハンに行こうと約束する。

しかし、音響班の飲み会でシンシンとカイがキスをする現場を目撃してしまったサードはカイに激昂する。

実際は、シンシンがカイに前触れなくキスをしただけだったのだが、カイを信じた矢先の出来事にサードはカイに対して心を閉ざしてしまう。

約束のロケハンの日。サードは待ち合わせ場所の駅へは行かず、サードを気遣い残ったトゥーと共に過ごす。ところが、同じくロケハンへ行かなかったボーンと偶然会い、カイが一人、駅で待っているかもしれないことを知ると、サードは駅へと急ぐ。

駅には一人、ベンチに座って他のメンバーを待つカイがいた。一日中待たされ続けたことなど気にもしない様子でサードに話しかけるカイ。それどころか自分に非があるかのように振舞うカイを、サードは抱きしめる。二人の頬には涙が伝っていた。

 

【感想】

 

カイに殴られたお兄さんかわいそうすぎない?

 

笑っちゃいけないんですけど、ここ理不尽すぎて何回見ても笑っちゃう。お兄さん強く生きてね…。

 

と、冗談はさておき、

 

このEPのポイントはまさに「反転」だなと思ってて。

 

あれほど傷つくことを避けてきたカイが、足を切って血が出ているのも気にせずサードに近づこうとしていて、一日中待たされたって文句ひとつ言わなくて、

 

サードは、今までと違うカイの姿を感じながらも、再び自分が傷つくことを恐れてカイを信じきれずにいる。

 

EP.7とEP.8の感想の時にも書きましたが、後半、カイとサードはお互いの感じてきたことを追体験していくような展開を経てきているなと私は思っていて。

 

ここにきてまた一つの「反転」が起きたことに、すっごくエモを感じました。

 

ラストの駅のシーンは見るたびにあれこれ考えるんですけど、

 

カイはサードに抱きしめられたことで自分が傷ついていたことに気づき、

サードは自分がカイを傷つけてしまったことに気づいたのかな、と少し思いました。

 

あと、部屋でカイと言い合うシーン。サードがカイにネックレスを投げつけてるのが何気に最終話への伏線だったことに後で気づいて鳥肌立ちました。

 

それから、今回のボーンとパーンの出来事はサードとカイのことにも刺さってくる内容だったなと感じました。

 

婚約者の浮気を知って、相手を信じられなくなっているパーンにボーンは「きっと彼はパーン先生を本当に愛している」ということをそっと教えてあげるんです。

 

傷つくことを恐れてそこにある愛に目をつぶろうとしてしまうことと、それでも相手を信じて向きあっていこうとすることがこのEPのひとつのテーマなんじゃないかな…とちょっと考えました。

 

それにしてもボーン…あんた漢だよ…本当に幸せになっておくれ…(´;ω;`)

あと、リンちゃんも…本当にいい子なんだけど、これをいい子って言ってしまうのはすごく切ないな…。

 

 

 

EP.12(最終回) 「フェーンチャンぼくの恋人」

 

 【ざっくりあらすじ】

 

ギャングスターズの4人は改めて海にロケハンへ。

サードと次のステージに進みたいカイは、サードの心の鍵を開けるべく、かつてサードが挙げた「7つの欠点」と、「愛とは何か」について向きあう。

 

 

 

【感想】

 

 ついに最終回です。

 

本当にここまで見てきて良かった。

 

BLドラマに限らないですが、好きなドラマって大抵最終回を迎えても「もっと見ていたいな」と思うんですけど、

 

この「Theory of Love」というドラマは、あまりにも着地が美しすぎて。

 

もうこれ以上ないってくらい本当にきれいに終わっちゃうので、初めてだったかもしれません…。

 

こんなに大好きなのに「もうこれ以上何もいらない、このドラマはこれで完結だ」と思えてしまったのは…。

 

だから何回も最初から見ちゃう。この最後まで見てちゃんと「満たされる」っていう体験がしたくなっちゃうんですね…。

 

上のあらすじも過去一番ざっくりしてるんですけど、

この回ばかりは本当に是非、自分の目で見て感じてほしいと思って、あえてあまり書きませんでした。

 

今更といえば今更なんですけど、

 

ここから下は本当にネタバレ全開で私の思ったことを書いちゃうので、

 

もしこれを読んでいて「セオラブまだ見たことないです」っていう人がいたら、

まっさらの状態で「Theory of Love」を、このエピソードを見るという一度しかできない体験を是非、今からでもしてきてください。

 

 

 

本当にいっぱい書いちゃうからね |ω・)

 

以下、改めて感想です。↓

 

 

 

 

 

以前、EP.8でカイがサードのことを「時計」と表現し、その理由を「過去も現在も未来もずっと親友だから」と言っていましたが、

 

このEP.12には、まさにサードとカイの「過去」「現在」「未来」が詰まっているんじゃないかと私は思っています。

 

サードの3年間の片思いとカイへの「初めての告白」(EP.2で手書きのフリップを見せたこと)という「過去」がサードからの愛だったとカイが気づくことで初めて報われて、二人が結ばれるという「現在」。

最後にそれから4年後の二人、つまり「未来」が描かれているんです。

 

エ~~~~モい!!!!(´゚д゚`)

 

ここにきて…ようやくあのサードの最初の告白がカイに届くんです。

恋愛映画を嫌い、愛から逃げていたかつてのカイには気づけなかった告白。

 

そして、サードが自分に与えてくれた「真心」こそがまさに「愛」だったと気づいたカイが、今度はあのフリップでサードに告白する…。

素敵な「反転」だ…。

 

「反転」といえば(?)なんですが、最終回のサブタイトルも良いですよね。

EP.1が「親友」で最終回は「恋人」ですよ…。ほんと。

 

初めてセオラブの最終回を見る時、ちょうど買ったタイ日辞典が届いたんです。

それでせっかくだから調べたんです。この最終話のサブタイトルを。

辞典で「私の恋人」って出てきたとき、すっごくわあっとなったのを今でも覚えています。

 

「今さらなんだよ、泊まっていけばいいのに」って言うサードに対するカイの「今日はいつもと違う」っていうセリフも、見返すたびに色々考えるシーンのひとつなんですけど、

 

今回見て思ったのは「サードと先に進みたい」っていうカイの意思が表れてるのかなあと。「親友」から「恋人」へ変わっていこうとする覚悟みたいな…。

 

サードがなかなか心を開けないのも、最初は正直「もう!なんで~~」って思うこともあったのですが、よく考えたら、

 

私達視聴者が見守ってきたのはサードの長い片思いの一瞬に過ぎなくて、実際には3年という蓄積がサードの中にはあるんだよなあと。

 

その間何度もたったひとりで、カイの言動に傷ついたり期待したりを繰り返してきてたんだなあと思うとなんかもう胸がぎゅってなりますね。

時には映画の中の愛に憧れたり共感したりしてたんだろうなあ…。

 

そんなことを思いながら、告白のシーン見たらもうエモがね~~~~~~何度も言うんですけどエモが過ぎてね~~~~~。

 

ずっとひとりで泣いてきたサードの涙を今はカイがね~~~拭ってあげてるのがね~~~~

 

 

そんなサードとカイの二人も本当に良かったのですが、

トゥーとアン先輩もね本当に良かった。

あんなに友達に寄り添ってあげられるトゥーと、新入生歓迎会からだとサード並みに長く片思いをしていたのであろうアン先輩が幸せになれたようでマジ何よりです。

劇の上演後のシーンでトゥーとめちゃくちゃいい笑顔のアン先輩とボーンで並んで拍手してるの和んだ。

 

ボーンは次の恋が早速始まりそうなので本当に彼にも幸せになってほしいです。

彼はめちゃくちゃ良い漢すぎるので絶対に幸せになると思います。いや貫禄が…大学生の貫禄じゃないの本当に…。

 

 

最後にカイ…サードと一緒にアイス食べられてよかったね。

あとあのライブ配信はどこで見られるんですか…?ご祝儀スパチャは投げられますか…?

あ、Facebookだから無理か…(´・ω・)というかBANされない?大丈夫?

 そしてよく見たらコメント欄に「キス!キス!キス!」ってめっちゃ煽ってる人いて笑っちゃった

 

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さて、これで「Theory of Love」本編の感想は最後になります。

 

前にも書きましたが、私は今回でセオラブ4周目でした。

でもきっとこれから、まだまだ何回も見ると思います。

 

なぜなら、最近某誌でカイ役のP'Offがセオラブのことを「各話で色んな愛が表現されています」と語っていたのを見て、また最初から見たくなっているからです…。

 

私は、このドラマは色々なことを経て、最終的にそれぞれが「愛」に辿り着く話だとどこか捉えていたのですが、サードがずっとカイに「愛」を与えていたように、それぞれの愛も最初からずっと色んなところにあり、表現されてきたんじゃないかと。

 

そう思うと、次はそんな視点でまた見たい!(*'▽')

 

そうだ。最初からといえば…

何回かこのブログで「セオラブは最終話まで見たらもう一回EP.1の冒頭のサードの映画批評を見てほしい」って書いてるんですけど、なんでかっていうと、あの映画批評がまんまセオラブのことじゃん!ってなるからです。是非見てみて。

 

セオラブが見られる場所もどんどん増えてますしね。

個人的にはいつか、タイ語でこのドラマを理解できるようになりたいなあという夢もあったり…。

 

と、長々書いてきましたが、

 

ここまでお付き合いいただきありがとうございました。

 

自分自身の表現が拙く、思ったように感想が伝えられなくてもどかしい部分もあったり。

 

「ちがうよこれはそうじゃないよ~」とか「そうかなあ」っていうところがあったらすみません。

 

でも、一話ずつ自分の中で整理しながら最後まで見ることができてよかったです。

 

まあ、まだ【特別編 スタンドバイミー】があるんですけどね。

 

とりあえず!お疲れ様でした~!

 

('ω')ノ

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